ある警護中の事です。
かなり危険度が高く、監視されている可能性が高い案件でした。
対象が小さな飲食店に入店した為、店外で周辺警戒中、不審車両を発見し、車内を確認した所、携帯電話で撮影している様な動きが見えました。
私が近づくと寝たフリをする等、監視している可能性が高まった為、警護責任者に報告した所、
「車両番号が3桁だから関係ない、思い違いだよ」
という返答で、責任者は以降、一切この車両を気にしませんでした。
何故このような返答をしてきたのかというと、調査車両は、基本的に車両番号を覚えられにくくする為、4桁の車両番号を取得する場合が多いのを、たまたまこの責任者は知っていた訳です。
それを根拠に上記のような返答をしてきたのですが、逆手に取って3桁の車両番号の車両を使用していた可能性や、そういうことを知らずに使用していた可能性もある訳です。
もし私が新人で経験が足らなかったら、その返答があった時点で、その車両に対し、警戒を解いたかもしれません。
後日談として、以降、同車両は現れませんでしたが、乗車していた人物が、違う車両で現れ、明らかに張り込んでいたのを確認しましたから、やはり3桁の車両番号の車両で監視していたんだと思います。
長くなりましたが、思い込みや決め付けを止め、可能性を否定しないようにする事は、護身や防犯を語る上で非常に重要だと思います。
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